ギャップへの対処。


まずは、ここに掲げたニューヨークダウ平均と日経平均の日足チャートをよく見てください。どちらも、大体同じ時期の上昇トレンドにある時を切り取ったものです。

 
見てすぐわかるのは、ニューヨークダウにはめったに見られないギャップ(窓)が、日経平均だと頻繁にみられるということです。これは、ニューヨークダウの指標性の大きさを示しています。ニューヨークダウが日経平均にさほど影響を受けないのに対して、日経平均はニューヨークダウの影響を大きく受けるということです。ここ最近の持ち合い相場で比べれば、さらによくわかります。日経平均は毎日ギャップの嵐です。

 

日本で語られているトレード理論のおおもとはアメリカの研究家の理論であることが多いのですが、重要なことは、アメリカの研究家はニューヨークダウ平均の動きを見ながら、その理論を作っていったということです。つまり、ギャップをあまり生じない理想状態を前提にして作られているのが、今のトレード理論だということです。

 

基本的にはそれでいいのですが、その理論を日本市場に当てはめる場合にはギャップのことを考えておく必要があります。あえて言うなら日経平均はギャップの指標です。ギャップに対する考察がなければ、そのテクニカル分析は日本市場にうまく当てはまらないと言いたいのです。日経平均ですらそうなのですから、個別銘柄にいたってはさらにギャップが頻繁に見られるチャートが多々あります。

 

スイングトレードは積極的に持ち越して日々のトレンドを利益にしていこうという手法ですから、このギャップへの対応が重要です。少なくともギャップに強い関心を持ち、チャンスだけでなくリスク(損切り)の大きさをきちんと把握しておかなくてはなりません。持ち越しは、ギャップを引き受けるということですから、それだけで大きなチャンスでもあると同時に、損切りという観点からは大きなリスクでもあります。

 

一度仕掛けてしまうとトレーダーは簡単に持ち越ししてしまいがちです。スイングトレードであれば当然かもしれません。しかし、持ち越しをするのは新たに仕掛けをするのとほとんど同じだと考えたほうがいいです。いや、含み益や含み損を抱えているだけに、本来的に考えるなら新たな仕掛けより難しいと考えるべきです。

 

ただ、どんなに考えたところで、翌日の相場を正しく予測するのは不可能です。一方で、損切りタイミングは事前に決めてもいるはずです。同じように利益確定の目安ラインもあるはずです。だから、そのタイミングに来ていないのであれば、何はともあれ持ち越しするのは間違ってはいません。タイミングが来ていないのに、他に特段の理由もなく仕切ってしまったら、そちらのほうが間違っています。

(もちろん、翌日に明らかに損切りラインを大きく超えてしまうとわかるなら話は別です。そこは特殊事情として、通常とは別のルールでやるべきでしょう。)

 

持ち越しは新たな仕掛けより難しいといえども、通常だと持ち越しを検討する余地はさほど多くはないのです。

 

利益が増えるチャンスとしてのギャップは、直接的には問題にはなりません。自分が仕掛けた方向に空くギャップは喜ばしいことです。空けばあくほど嬉しいものです。

 

問題は、逆に空くギャップです。特に、設定した損切りラインを越えてしまうようなギャップは悩みの種になります。もしくは、含み益が大きく減ってしまうようなギャップ。例えば買い玉保持で、トレイリングストップ方式で徐々に上げていった利益確定ラインが、持ち越しのギャップによって大きく割れてしまったとき。

 

焦点は、翌日ギャップが空いたときの寄付きでの対処です。

 

朝の気配で損切りラインを越えてしまいそうなら、何はともあれ朝の寄付きで逆指値成行注文を出して損切りです。それ以外に損切りの方策がないわけではありませんが、まずはこれが基本でしょう。よほどトレードに自信がある人以外は、「まずは確実に損切りする」ということを最優先すれば十分です。

 

ギャップが空いて損切りラインを越えてしまうと、持ち越したことを悔やむ心になってしまうものですが全くの結果論です。それはそれで1回のトレードに過ぎません。別の機会には、ギャップがチャンスをもたらすこともあるのです。トータルで考えれば、正しい仕掛けをしている分だけ損切りの損失額よりも利益のほうが大きくなってくるものです。

 

そもそも、面倒なギャップは、ないに越したことはありません。銘柄選択の段階で、できるだけギャップの少ないきれいなチャートを選ぶことも対策の一つになります。それでも、外的な要因にまったく左右されない銘柄なんてありませんから、それなりのギャップはついてしまいます。

 

嫌がっていても仕方ありません。特殊な状況でない限り積極的に利用するくらいの姿勢でいたほうがいいと思います。

 

 

参考記事

→ 「損切り注文法

 

←クリック頂くと、書き続ける元気の素になります。


この記事に関連する記事一覧

コメントフォーム

名前

メールアドレス

URL

コメント

トラックバックURL: 
ブログランキング     (元気の素です)

皆様の1日1回のクリックが書き続ける元気の素になります。

人気ブログランキングへ
※2回以上クリックしても1回と同じです。

テクニカル分析はこの1冊 (本代無料)

相場の大原則と、チャートの分析。
株、FXを通じて日本最良の解説本が、送料550円のみでもらえます。

相場から利益を上げる22の技術

(クリックで詳細ページへ)

損切りに関する無料メール相談

悩んだり困ったりしたら、とことん考えると同時に、人の力を借りるのも役に立つものです。近くに適当な人がいなければご活用ください。「すっきり解決!」することもありますよ!
損切り相談 

私の損切りプロフィール

管理人: 損切り珍介

2008年頃から株式投資を自己流で開始。2010年に専業を目指してサラリーマン人生に終止符。しかし、トレード本を読みまくるも、まず大損。自己流の限界を感じる。なけなしの金をはたいてトレード学校に通いまくり、仲間のトレーダーと交流しまくる。それでも、半年もたたぬ間に再び大損。そしてさらに、1年後に大損。もうどうしようもないと割り切ってから、なぜか少しづつ芽が出始め、この数年で完全復活し現在に至る。「損切りさえすれば専業も十分できる」を体現している。

運営ブログ
「損切りこそトレード人生」

トップ記事のカテゴリー

ページの先頭へ