一目均衡表は雲を見る。


一目均衡表は、相場を分析する一つの大きな体系です。一目均衡表を基本において相場の仕掛けや手仕舞いをする投資家も数多くいます。全体をマスターしようと考えれば、それ相応の勉強や経験が必要でしょう。

 

しかし、私が相場を見るときの基本に置いているのは、移動平均線でありボリンジャーバンドであり、パーティション・トレンドラインといった指標の体系です。一目均衡表は、その体系での分析を補足するものとして活用しています。

 

大切なのは「雲」のイメージ

 

私の立場からいうと、一目均衡表で重要なのは「雲」です。

 

一目均衡表には、上に描いた図の通り基準線や転換線、遅行線というラインがあります。それらが大切という先生方もいます。私がテクニカル分析を学んだときは、一目均衡表では基準線と転換線のゴールデンクロス(好転)やデッドクロス(逆転)が一番大切・・・と習いました。また、一目均衡表には、まだローソク足のない「未来のことを表現する」という最大の特徴もあります。

 

しかし、私はラインも未来の姿もほぼ活用することがありません。好転や逆転も正直に言うと、私にはあまり役に立ちませんでした。私が一目均衡表を活用するのは、現在のローソク足と「雲」との位置関係だけといって過言ではありません。

 

一目均衡表の「雲」の実態は、先行スパン1、先行スパン2と呼ばれるラインに囲まれた部分です。先行スパン1が上にある雲は「赤雲(上雲)」、先行スパン2が上にある雲は「青雲(下雲)」と呼ぶことがあります(上の図ご参照)。

 

大事なのは、この雲とローソク足の関係です。以下のようなイメージをぜひ覚えておいて下さい。

 

●雲の上下には風が吹いている

赤雲の上は風が上向きに吹いている
青雲の下は風が下向きに吹いている
雲の中は息苦しい水中

 

●雲はパーティション(支持線、抵抗線)になる。

雲が厚い → 強いパーティション
雲が薄い → 弱いパーティション。

 

ローソク足が赤雲の上にあれば、上向きの風にのって上昇しやすくなりますし、ローソク足が青雲の下にあれば、下向きの風に押されて下降しやすくなるというわけです。

 

また、ローソク足が雲の中に入ると、息苦しいために一刻も早く雲の外(上か下)に出ようとするイメージになります。逆に言えば、ローソク足は雲の中に長くはとどまりません。雲を形成するライン自体がパーティションになりますし、雲もパーティションになります。

 

そして一目均衡表を意識している銘柄であればあるほど、雲の厚いところを上から下、下から上に雲を横切ることは少ないようです。雲を横切るときは、比較的雲の薄いところだったりします。

 

 

間違っていけないのは、これら一目均衡表の特徴は、あくまでイメージとして踏まえておくということで、実際の仕掛けや手仕舞いのサインとして使用はしないということ。

 

たとえば、移動平均線とボリンジャーバンドが表示された日足のチャートでは、「なぜ、こんなところで上昇が止まったのか?」がわからないときがあります。で、一目均衡表を見ると、上昇が止まった地点が雲の下辺だったりするのです。そんなときに「なるほどね・・・」と思うわけです。

 

だからといって、その止まったポイントが仕掛けや手仕舞いのポイントなのかというと、そうではないのです。移動平均線やボリンジャーバンドを基本に据えた体系の中では、その基本チャートの中で見えてくるポイントが仕掛けや手仕舞いのポイントなのです。一目均衡表は、あくまでイメージ。そのことを忘れてはなりません。

 

一目均衡表を意識しない銘柄もある

 

一目均衡表は、どの銘柄にでも通用するかというとそうでもありません。一目均衡表は数多くの人々に支持されて見られてはいますが、個別の銘柄によっては一目均衡表が参考にならない銘柄もあります。

 

一目均衡表が参考になる銘柄かどうかは、雲中にどの程度ローソク足が入っているかでわかります。息苦しいイメージの雲中にローソク足が頻繁に入っている銘柄は、息苦しさを気にしていないということです。つまりは一目均衡表自体をあまり気にしていない銘柄だということができます。

 

一目均衡表に対する個々の銘柄のかかわりは、その銘柄を主に監視している投資家のかかわり方によります。投資家たちが一目均衡表を見ている人たちなら、その銘柄は一目均衡表に敏感に動きます。一目均衡表を気にしない投資家が多い銘柄であれば、一目均衡表とは関係のない動きをします。

 

ですので、一目均衡表を見るときは、まずその銘柄が一目均衡表を気にしてい動くかどうか、一目チャートを過去まで振り返って見て判断してください。

 

「変化日」について

 

それと雲に関してもう一つ。
先行スパン1と先行スパン2が交差するポイントのことを「変化日」といいます。赤雲から青雲、もしくはその逆の転換点です。一目均衡表の理論では、この変化日は持ち合いが解消される日という位置づけがされています。上昇なのか下降なのかはわかりませんが、持ち合いが解消されるということは、それなりに大きく動く可能性があるということですので、留意しておいて損はないでしょう。

 

ただ、私は実際のこの「変化日」の大きな動きに直面したということは、ほとんど記憶にありません。一目均衡表について必ず語られることなので「留意」はしていますが、だからと言って、このことを仕掛けや手仕舞いの指標にすることはありません。あくまでイメージとして頭に置いておくだけです。

 

 

おおざっぱで申し訳ありませんが、私が一目均衡表に関して書きたいことは以上です。

 

基準線や転換線、遅行線については何も書いていません。「三役好転」「三役逆転」という重要(だと言われる)指標についても一切の記述をしていません。そういう意味では、かなり特異な解説になりました。

 

しかし、私はこれでやってきています。必要以上に一目均衡表を取り上げることは、私のトレード手法の中では不要なことなのです。

 

ご理解いただければ幸いです。

 

 

参考記事

→ 「その他の指標

 

←クリック頂くと、書き続ける元気の素になります。


この記事に関連する記事一覧

コメントフォーム

名前

メールアドレス

URL

コメント

トラックバックURL: 
テクニカル分析はこの1冊 (本代無料で損切りがわかる)

相場の大原則と、チャートの分析。
株、FXを通じて日本最良の解説本が、送料550円のみでもらえます。

相場から利益を上げる22の技術

(クリックで詳細ページへ)

損切りに関する無料メール相談

悩んだり困ったりしたら、とことん考えると同時に、人の力を借りるのも役に立つものです。近くに適当な人がいなければご活用ください。「すっきり解決!」することもありますよ!
損切り相談 

私の損切りプロフィール

管理人: 損切り珍介

2008年頃から株式投資を自己流で開始。2010年に専業を目指してサラリーマン人生に終止符。しかし、トレード本を読みまくるも、まず大損。自己流の限界を感じる。なけなしの金をはたいてトレード学校に通いまくり、仲間のトレーダーと交流しまくる。それでも、半年もたたぬ間に再び大損。そしてさらに、1年後に大損。もうどうしようもないと割り切ってから、なぜか少しづつ芽が出始め、この数年で完全復活し現在に至る。「損切りさえすれば専業も十分できる」を体現している。

運営ブログ
「損切りこそトレード人生」

トップ記事のカテゴリー
ブログランキング     (元気の素です)

皆様の1日1回のクリックが書き続ける元気の素になります。

人気ブログランキングへ
※2回以上クリックしても1回と同じです。

ページの先頭へ