75日移動平均線からの仕掛け。


このサイトは損切りがテーマのサイトですので、必然的にほとんどが損切りの記事や話です。とはいえ、サイト全体をよく見ていただければ、正しい損切りのためにはそもそも正しい仕掛けが必要で、その正しい仕掛けをどうするかというテクニカル分析の説明もしています。「損切りの前提/心にしみるテクニカル」の項では、基本的なチャートの読み方や仕掛けの考え方が説明されているのがわかるかと思います。

 

そもそも、トレードとは仕掛けることです。損切りを目標にして勉強する人はいません。仕掛けを知らずに損切りを勉強するというのは、本末転倒です。どんな仕掛けであってもきちんと損切りできるならば、それだけでもトータルプラスはかろうじて達成できるかもしれません。でも、それ以上を求めるなら、やはり仕掛けの手法です。どれだけの利益が取れるかは、仕掛けを知っているかどうかで決まると思います。

 

しかし、この仕掛けの基本を知らないトレーダーは数多くいます。それぞれのトレーダーが、特に体系を気にせず自分がいいと思うやり方でやっているのが現状だと思います。根本的な考え方の体系や理論がないままに、実践的な戦術だけが用いられているケース

 

私は、相場の展開を75日移動平均線とグランビル法則で捉えようとする立場です。日経平均でも個別銘柄でも為替でも、まずはこの二つを念頭において日足チャートを見ていきます。

 

その立場からすれば、仕掛けの基本中の基本は75日移動平均線による仕掛けです。75日移動平均線こそスイングトレードを支える一番の指標だと捉えています。そして、仕掛けの手法を学ぶならまず第一にこの75日線を使った仕掛けに習熟しておくのがいいと考えています。

 

一番簡単な仕掛け・手仕舞いの仕組み。それは、75日線をパーティションと考え、抜け・割れを売り買いのラインとすることです。

 

(買いの仕掛け)
上向き75日線を株価が下から上に抜いたら買い。
その後上から下に割ったら決済売り(手仕舞い)。

 

(空売りの仕掛け)

 

下向き75日線を株価が上から下に割ったら空売り。
その後下から上に抜けたら買い戻し(手仕舞い)。

 

これらが、75日線の仕掛けの第一歩です。個別銘柄のチャートに75日線だけを出して、眺めてみてくださ

がほとんどだと思います。

い。これらの仕掛けの有効性が多かれ少なかれイメージできると思います。

 

ここでは、手仕舞いにも75日線を使っていますので、大きな利益は出ないかもしれません。でも、確実に利益にはなると思いませんか?買いの時には75日線上向きのチャートを狙うということ、空売りの時には75日線下向きのチャートを狙うというのがポイントです。だからこそ、時間が立てば、買いの場合は手仕舞いラインが徐々に上がり、空売りの場合は徐々に下がっていくのです。仕掛けた後に75日線の上下の向きが変わらない限り、確実に利益にはなるのです。

 

もちろん、これだけのルールだと問題も出てきます。

 

(仕掛けの問題点/買いの場合)
例えば、上向き75日線を下から上に抜いた時に買い仕掛けたが、すぐに下に割れてしまえば、ほとんど利益もなく終わってしまう。そういうトレードが続くと、トレード回数の割に利益が非常に少なくならないか?
特に75日線の上向き度合いが少ない時には、持ち合いが続くこともあります。その場合は連日75日線を挟んで上下に行ったり来たりすることがあって、仕掛けと仕切りを繰り返さなくてはならなくなります。

 

(手仕舞いの問題点/買いの場合)
例えば、上向き75日線を下から上に抜いた時に買い仕掛けて、そのまましばらく上昇したが、75日線を割るのを待っていると、せっかくの大きな含み益がほとんどなくなってしまう。大きく上昇したときに利益確定するようなルールはないのか?

 

実際のトレードを想定した場合の大きな問題点は、この二つだと思います。
そして、この二つの問題点に関しては改善策があります。

 

(仕掛けの改善策/買いの場合)
基準足を設定し、仕掛け・手仕舞いのラインを少し変える。
75日線を指標にはするが、75日線そのものを仕掛けのラインとはせず、買いの場合であれば、初めて75日線を抜けたローソク足を基準足として、その足の高値を抜いた所を仕掛けのラインとする。そして、手仕舞いのラインは、その基準足の安値割れとする。
仕掛けのラインが、75日線そのものより少し高い値になり、手仕舞いのラインが75日線より少し安くなるため、損切り時の損失リスクは少し上がるが、頻繁に仕掛けと手仕舞いを繰り返すリスクは減る。

 

(手仕舞いの改善策/買いの場合)
手仕舞いのルールを以下のように変える。

 

①買い仕掛けたあとそのまま順調に上昇するなら、手仕舞いラインを順次変えていく。
1.前日安値割れ
2.前日安値、前々日終値のうちの安値割れ
3.前3日間の安値割れ
1より2、2より3のほうが、より手仕舞いラインは下がるため、それだけ買い保持の期間は長くなる。仕掛け当初は1のルールで進めておいて、さらに上昇が続くようなら2→3と変えていけると理想的。

 

②手仕舞いにボリンジャーバンドを使う。
買い仕掛けで値が上昇して、ボリンジャーバンドの+2σラインを抜けて終わったら、翌日朝に手仕舞いする。これは、+2σラインを抜けたところに値がある確率は2.5%という低い確率であるということによる。

 

①、②であれば、75日線を手仕舞いラインとして使うよりは、よほど利益の幅が広がる。

 

・・・・・

 

75日線が絡んだ現実のトレードでは、これらの改善策を折り込んだ戦術を使うことがほとんどです。買い仕掛けの場合に一番頻度の高い基本ルールとして「基準足の高値抜けで買い仕掛け、前日安値割れで返済売り」と覚えておいてもいいくらいです。(空売りの場合は、「基準足の安値割れで空売り仕掛け、前日高値抜けで買い戻し」。)

 

75日線は、チャート上で一番大きな役割を演じるパーティション。それゆえに、仕掛けでうまく使えれば利益になる確率も高いです。また、グランビル法則にてらして75日線をしっかり見ていけば、75日線を使った仕掛けが、相場の転換点や波動の転換点に重なることが多いこともわかってきます。このことについては、下の参考記事のほうにも書いてありますし、また機会を改めて書いてもいきたいと思いますので、ご期待ください。

 

 

参考記事

→ 「75日移動平均線
→ 「グランビル法則

 

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管理人: 損切り珍介

2008年頃から株式投資を自己流で開始。2010年に専業を目指してサラリーマン人生に終止符。しかし、トレード本を読みまくるも、まず大損。自己流の限界を感じる。なけなしの金をはたいてトレード学校に通いまくり、仲間のトレーダーと交流しまくる。それでも、半年もたたぬ間に再び大損。そしてさらに、1年後に大損。もうどうしようもないと割り切ってから、なぜか少しづつ芽が出始め、この数年で完全復活し現在に至る。「損切りさえすれば専業も十分できる」を体現している。

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