損切り訓練


デモトレードから

 

どんな仕事でもプロになるためにはそれ相応の訓練や研修が必要です。トレードであってもそれは同じだと思います。何の修練もなしに相場の現実に向き合うことは、いきなり相撲部屋の力士にぶつかるのと同じことです。本を読んだり、セミナーや塾などに通って勉強するのは、初心の人がすぐに考える訓練のやり方ですが、それだけでも不足です。特に損切りに関しては、できれば身体に染み込むまでの訓練をしてから本気の相場に参加するべきです。なにせ、失敗すれば立ち直れなくなるほどの致命傷になることもあるのですから。

 

まずはデモトレード(バーチャルトレード)。資金を投じずに行う架空のトレードです。

 

トレードの場合はデモと本番ではメンタルが全く違うので、やっても意味がないという人もいます。しかし、私はそうとも考えません。架空ではあるかもしれないけれど、きちんとした損切りがトータルでの利益につながることは実感できます。その過程で、できる限り先延ばしにする利益確定の方法などもひと通り経験できるます。さらに言うと、資金投入のないデモだからこその実験的な手法も試すことができるのです。

 

ただ、ある程度の期間は続けないと意味はありません。そこは我慢です。ちょこっとだけの訓練では何の検証も得られず、自分が勉強した手法やルールが正しいのかどうかも分かりません。机上の勉強を進めながらでもいいと思います。できればデイトレードなら1週間、スイングトレードなら1か月を1単位として3か月から半年くらいは続けたいものです。

 

デモだからといって、テクニカル分析をおろそかにするならそれこそ無駄な訓練です。デモだからこそより一層気を抜かずにやってください。そのためにも、デモトレードの記録は書面としてしっかり作ることです。仕掛けと仕切りの予定値と実際値(仕切りに関しては損切りと利益確定両方)と実際収支は表にしてすべて記載しておいてください。デイトレードだと記載する暇もない場合が多いかもしれませんが、トレードごとにメモでも取っておいて仕切り後に表にすることをお勧めします。この収支の積み重ねによって自分のトレードを判断するのです。

 

本来なら、プロのトレーダーなどの信頼できる経験者に見てもらいながら訓練したいところですが、おそらくそんな環境は望むべくもないでしょうから、そこは自分で進めていかなくてはなりません。独力で成長していくというのは、不要な時間もかかるし気持ちを継続させるという点でも困難なものです。機会があるのであれば経験者や他のトレーダーと積極的にかかわりを持つのがいいでしょう。

 

絶対にデモトレードをなめてはいけません。自分には極力厳しい目を持ってください。納得できるまでデモを繰り返し、これなら大丈夫という自信がついたら資金を入れた本番トレードに入っていきましょう。

 

デモですらプラスの収支にできないのに、本番でできるはずがありませんから。

 

 

自己整理の損切り特訓

 

次に、自分のトレードに違和感を感じたときに実施する損切り訓練について書こうと思います。これは、学校で教えてもらったことでも書物に書いてあったことでもありません。自分が傷つきすぎてしまったときに、背水の陣のつもりでやってみたことです。

 

やり方自体は簡単で、1週間のデイトレードの損切りラインを一律に非常に浅いところ(たとえば3ティック)に設定して、どんな場合でももう絶対にそこで切るというもの。

 

もちろん、仕掛けるロットはできるだけ最小単元でいきます。3ティックであれば、どんなに大きくても損切り1回でせいぜい数千円どまりの損失なので、10回連続して損切りとなっても何とか許容範囲ということで、とにかく切りまくるのです。仕掛けについては、当然に真剣にテクニカル分析をしたうえでの儲けるつもりの仕掛けです。

 

仕掛けてからは、前もって逆指値注文を入れるのではなく自分の手で手仕舞いをします。これは、損切りの瞬間を自分の感触で確かめるためです。また、デイトレードなので動きが早いと仕掛けの約定後すぐさま損切りになることもあるのです(もし一瞬でも損切りラインが割れたら、そこで強制的に手仕舞いというルールにします)。前もって注文を入れる隙もありません。ですので仕掛け後は利益確定のことは全く考えず、損切りを実現することに集中します。頭の中は「早く損切りラインに来てくれ!」と念じるような状態です。損切りの訓練を自らに課すことで、自分のトレードへの違和感を強引にでも解消しようとしていたのだと思います。

 

周囲の株仲間に話したところ「そりゃ損切りが早すぎる。」とか「無理なプランだと思う。」という意見が大半でした。中には「儲かるならそれでいいんじゃないの。」という人もいました。

 

実際にやってみると、本当に損切りの数は多くなりました。というか、切って切って切りまくるという状態だったと思います。それでも、損切りの訓練と割り切っていましたから、不思議と気持ちはさわやかで落ち着いていました。そのうち、ときおりとんでもなく大きな利益が出てくることを知るようになりました。そして、大きな利益が出てきたときにそれを手仕舞いしない苦しさもまた損切り以上に大きいことを知りました。

 

実際のところ、この損切り訓練の延長線上に私のトレードの大きな進展がありました。このやり方で、デイトレードについてはわずかながらトータルプラスが実現してくることになったのです。その状態のときには、正直・・・デイトレードなんて銘柄選択とか仕掛けのラインの検討なんかどうでもいいのだとすら思いました。ひたすら損切りをし続けようと思うだけで利益が出てくるのですから。

 

私の株仲間はこの話を聞いても、まともに相手もしてくれませんでした。誰も真似をしてくれた人はいません(おそらく)。やはり、わざわざお金をかけてまで損切りの訓練をしようなどという人はいないのです。

 

でも、かつての野球漫画の金字塔「巨人の星」の星飛雄馬が大リーグボール1号誕生に当たって開眼したときの座禅和尚の話を思い出してください。「打たれまいとするから体がこわばって隙ができる。一歩進んで打ってもらおうと思うことで自然体ができる・・・」。

 

実際のトレードの世界でも、この話は活きてくるものだと思います。


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私の損切りプロフィール

管理人: 損切り珍介

2008年頃から株式投資を自己流で開始。2010年に専業を目指してサラリーマン人生に終止符。しかし、トレード本を読みまくるも、まず大損。自己流の限界を感じる。なけなしの金をはたいてトレード学校に通いまくり、仲間のトレーダーと交流しまくる。それでも、半年もたたぬ間に再び大損。そしてさらに、1年後に大損。もうどうしようもないと割り切ってから、なぜか少しづつ芽が出始め、この数年で完全復活し現在に至る。「損切りさえすれば専業も十分できる」を体現している。

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