損切りは見ない。


損切りを実行するまさにその瞬間を見る必要があるか否か。損切りが確実に実行されているならば必ずしも見る必要はありません。それは、利益確定でも同じことです。ただ、確実に実行されたかどうかは注文方法など事務的な問題もありますので、最終的には何らかの確認を自身の目で行うことは必要かと思います。

 

日中のザラ場を見ながらトレードできる人は、損切りや利確の瞬間はとりあえず見たいと思うでしょう。自分がその場にいるのに、わざわざ見ない理由がないように思われるからです。ビジネスなら自分が仕掛けた仕事の結果を自分の目で確認するのは常識だという観念もあると思います。また、そうでなくても、損失や利益はどうしても気になってしまうもので、見る必要がなくても見てしまうものでしょう。

 

トレードの場合は、「見たところで、どうにもならない」ということを理解したうえで見るならば問題はありません。

 

ただ問題なのは、見たうえでそこに何らかの手を加えようと考えるなら、それは間違っているということです。そしてまた、何もやらないつもりで見たとしても、どうしても手を出してしまいがちだという事情もあります。

 

仕切りのライン、特に損切りのラインは必ず事前に決めておくものです。値動きを見ながらやるのは、かなり慣れてトータルで大きなプラスを計上できるようになってからの話。いや、慣れてからでも事前に損切りラインを決めるのは基本動作です。そして、値動きによって事前の損切りラインを変えるのはトレードにとっては、ときに命取りになると言っても過言ではありません。正しい仕掛けや正しい仕切りが心底理解できるようになるまでは、まずは「事前に決めたことを守り通す」訓練をしなければならないのです。

 

トレードは決められたこと、決めたことを愚直に貫き通しながら上手くなっていくものです。自分で工夫を加え、その場に応じて臨機応変に対応しようとしたらいつまで経っても上達しません。この考え方がまた、幼い頃から染みついている「一を聞いて十を知る」的な教育とは違うものなので、トレードし始めの頃は戸惑うわけです。

 

損切りラインを500円を割った499円に決めて逆指値注文していたとします(買い仕掛けのとき)。ザラ場の進行中に値が500円になったのを見て、ついつい499円じゃ切りが悪いから495円に下げておこうと注文を変更する。あるいは、499円になるのはもう確実だしどうせなら500円で損切りしてしまえと注文を変更する。これはどちらもNGです。なんのために事前に注文したのかわかりません。

 

事前に決めていた損切りラインが明らかに間違いだったとか、ザラ場中に思わぬ事件が起きたとか、注文を変えるのはそういう場合だけです。

 

であるならば、デイトレードをするのでなければザラ場を見ている必要など本来的にはありません。スイングトレードはむしろ場を見ない中で行った方が良い結果が出ると思います。とある投資本関連の調査によると個人トレーダーの6~7割は投資以外の本業を持っているということですので、場を見られないトレーダーが大部分だということになります。しかし、それは決して不利なことではないし、むしろ有利だとも言えるのです。

 

場を見なくてもネット注文であれば確実に執行されます。その最終確認だけができればいいので、スイングトレードならば仕掛けた後は仕切りの注文を入れてあとは放っておきましょう。値動きの推移は見てしまうとロクなことになりません。

 

「決めた損切りラインは変えないで実行する。」というルールに従い続けることでトレード力は上がります。

 

 

参考記事

→ 「早めの損切り?

 

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管理人: 損切り珍介

2008年頃から株式投資を自己流で開始。2010年に専業を目指してサラリーマン人生に終止符。しかし、トレード本を読みまくるも、まず大損。自己流の限界を感じる。なけなしの金をはたいてトレード学校に通いまくり、仲間のトレーダーと交流しまくる。それでも、半年もたたぬ間に再び大損。そしてさらに、1年後に大損。もうどうしようもないと割り切ってから、なぜか少しづつ芽が出始め、この数年で完全復活し現在に至る。「損切りさえすれば専業も十分できる」を体現している。

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