損切りを減らせばいいのか。


損切りを減らせば損失は少なくなる。損失を少なくすることが利益につながる。だから、損切りを減らそうという人がいます。ちょっと聞くと、至極合理的で正しい話のように思います。

 

しかし、この話、本当に合理的なのかどうか考えてみます。

 

損切りを減らすということは、個々のトレードでの損切り金額を減らすのと、トータルの損切りの回数を減らすのと、二つの側面があります。

 

まずは、個々のトレードでの損切り金額を減らすことに関して。

 

損切りラインはテクニカル分析を根拠として事前に決めるものです。損切りラインは、その段階でテクニカル分析によって1点だけ決まります。

 

損切りのときの損失金額は、仕掛けのポイントから損切りのポイントまでの値幅と仕掛けた株数(ロット)で決まります。損失金額を少なくするとしたら、値幅を減らすかロットを減らすかしかありません。

 

値幅を減らすには、仕掛けのポイントと損切りのポイントを変えるしかありません。それは、テクニカル分析の結果を変えるということですので、そこに合理性はありません。合理性は無視して、ひたすらすぐに損切りするというなら、事前に決める意味はありませんし、テクニカルの根拠はありません。

 

一方、ロットを減らすのは、単純にリスクの軽減ですから、期待できる儲けも小さくなってしまいます。

 

要するに、合理的なトレードにおいて損失金額を減らそうとすると、期待する儲けを少なくする方法しかないのです。それはそれで、方策としてはあり得ます。一言でいえば、「あまり大きく儲けようとするな。それだけ損失のリスクも大きくなる」ということでしょう。

 

次に、トータルの損切り回数を減らすことについて。

 

損切りの回数を減らすには、トレードが損切りになる確率を減らすか、そもそもトレード回数を減らすか、ということになります。

 

損切りになる確率を減らすのは、仕掛けの精度の問題です。利益になる確率の高い仕掛けを探せばいいということです。しかし、これはテクニカル分析の実力の問題で、そこに損切りの工夫は入る余地がありません。

 

トレード回数を減らすのは、確かに損切り回数を減らすことになるでしょうが、同時に利益確定の回数も減らします。それだけ、期待できる儲けが少なくなるわけです。

 

これでわかる通り、損切りを減らそうとすると、仕掛けの実力をつけて精度を高めるか、そうでなければ儲けも減ることになります。

 

もっとも、今まで正しい損切りができていない人に、正しい損切りを教えれば、それで損切りが少なくなるという意味合いもあります。

 

「あなたのトレードは損切りばかりで損失が膨らんでいるのでしょう?正しい損切りを覚えれば、損失は減りますよ!」

 

でも、これだって、ホントに本当でしょうか?

 

間違った損切りが、正しい損切りよりも損失額が大きいんなんて言えますでしょうか?

損切りばかりだということは、問題は仕掛けにもあるんじゃないでしょうか?

 

損切りに目をつけるのは悪いことではありませんが、損切りの問題を損切りの範疇だけで解決しようとすると、誤った方向に行ってしまうかも知れません。そこは、十把一絡げに片づけられることではなく、一人ひとり異なる課題を解決していかないと本質的な改善に結び付かないなと思います。

 

事はそんなに簡単じゃないんです。

 

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管理人: 損切り珍介

2008年頃から株式投資を自己流で開始。2010年に専業を目指してサラリーマン人生に終止符。しかし、トレード本を読みまくるも、まず大損。自己流の限界を感じる。なけなしの金をはたいてトレード学校に通いまくり、仲間のトレーダーと交流しまくる。それでも、半年もたたぬ間に再び大損。そしてさらに、1年後に大損。もうどうしようもないと割り切ってから、なぜか少しづつ芽が出始め、この数年で完全復活し現在に至る。「損切りさえすれば専業も十分できる」を体現している。

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