良書だけを読もう


良書は少ない

 

本を読んでも、それでトレード成績が目に見えて良くなるわけではありません。読まなきゃダメかと問われれば、そんなこともありません。本など読まずにトレーダーとして成功している人もたくさんいると思います。

 

それでも本を読んだ方がいいと思うのは、他の手段に比べて短時間、安価で、しかも場所を選ばず多くのことを知ることができるからです。勉強の効率という点では本は非常にすぐれています。

 

本を読めば、トレードで出てくる専門用語や理論、手法はひと通り学べます。これは決して無益ではありません。初心者のうちはあれこれ手を出さず、一つのやり方に染まったほうがいいというのも間違いではありません。でも、いろいろな本に出てくる共通の知識は、自分のやり方云々以前の常識として知っておいていいのではないでしょうか。それが勉強の邪魔になるのは、受け取るトレーダー本人の問題だと思います。

 

また、自分にとって未知のことでも本によって手軽に追体験することができます。本に書かれたことを自分で体験しようとすると大変な労力を要します。他人の体験に基づくノウハウを短時間で学ぼうとしたら、本というのはやっぱり素晴らしいツールです。

 

私もトレードの本は、本当にたくさん読みました。学校に通うようになってあまり読まなくなりましたが、始めたばかりの頃は、勉強しようとすると本を読むくらいしか思いつきませんでした。ブックオフで100円程度で買えるような本から、パンローリングなどの気合が入ったような高額な本まで、何でも読みました。全く参考にならず放り投げたものも多かったですし、難し過ぎて読む気がしなかったものもあります。

 

特に海外の翻訳本は本格的なものだとページ数も多い大作になります。読むのに時間もかかるし骨も折れます。そのうえレベルも高ければ、理解しにくい部分も出てきます。なので、そういう本はわかるところだけ読み、しばらくの間はいわゆる”積ん読”になりました。

 

決して、本が万能だとは思ってはいるわけではありません。

 

本は1冊のパッケージとして整理される必要があるので無理も生じてきます。どうしても総花的になり、大事なこととそうでもないことの区別がつきにくくなります。

 

リアルなセミナーなら、講師が何度も何度も口にしたり、ゆっくり話したりすることで大切なポイントが伝わります。顔色を変えたり身振りを入れたり、参加者に質問したりすることもできます。本だと、そんな機能はありません。百聞は一見にしかずというように、どんなに多くの紙面を費やすよりも、トレードの先生が実際に目の前でデイトレードをやっているのを見学する方が効果的だったりもします。

 

ただ、良書であればあるほど、そういった本の限界を打ち破るような読み方ができるものです。読み手のほうでできる限り行間を読みとり、想像力を働かせる努力をすることで、良書は読者に近づいてきます。あるいは、読者の方も作者と同じような経験をして初めて理解できるということもあります。

 

ただ、たくさん読めばいいということはありません。ダメな本をいくら読んでも惑わされるだけですし、それは時間の無駄にもなります。できれば、良書だけに限定してしっかり読みたいものです。

 

私の知る限りにおいて、トレードに関しては良書はそれほど多くはありません。
ここでは、そんな中から何点かご紹介します。よく知られた本も、知られていない本もあります。役に立ち方は様々でしょう。今のトレードレベルによっても合う合わないがあるかとは思います。でも、少なくとも私にとっては大きな影響を与えた本です。読むならこれを、という意味でお知らせします。

 

 

トレードの良書 翻訳本

 

「先物市場のテクニカル分析」 ジョンJ・マーフィー 著

 

テクニカル分析そのものの解説本といえば、なにはさておきこの本が定番です。
日本で知られたトレード理論、テクニカル分析の指標をすべて網羅しているといっていいと思います。本来は、先物を対象にしたトレードの本なのですが、そのテクニカル分析手法は株でもFXでも問題なく通用するものです。そもそも、日本で語られるトレード理論や手法は、ほとんどがもともとは海外(アメリカ)で編み出されたものです。(日本オリジナルな分析指標は、一目均衡表くらいです。)そのオリジナルがこの本にすべてあるといって過言ではありません。

ひっぺんに全部読むなどはとても難しいと思うほどの大作です。まずは手元において、興味のあるところから読んでいけばいいと思います。

 

「デイトレード」 オリバー・ぺレス/グレッグ・カブラ 著

 

トレーダーのバイブル的な本です。非常にポピュラーで読みやすく、初心の人こそ読んだ方がいいのですが、初心の人ほどきちんと理解できないと思います。トレードをやって、苦しかったり、顔面蒼白になったり、どうしていいかわからなかったり、そうした経験がないと、この本で繰り返し語られていることが、コトバの上だけの理解にとどまってしまいます。でも、そうであったとしても、トレードを続けていけば、この本のすごさがわかると思います。あるいは、この本のすごさがわかってこそトレードの腕が上がったということです。最初の理解は、おそらく間違っていると思っていいくらいです。どこを読んでも同じことが繰り返し繰り返し語られています。本当に同じテーマの繰り返しです。でも、それがいいのです。なぜいいかは、わかる人にしかわからないと思いますが。

 

「オズの実践トレード日誌」 トニー・オズ 著

 

プロのトップトレーダーの貴重な実録日誌です。そこから何を学ぶか。単にテクニカルの取り扱い方だけではないと思います。私がこの本を夢中で読んだのは、テクニカルを考える個人トレーダーの頭の動き、心の動きが見えたからです。ただのトレード用の日誌ではそこまで読めません。この本を読んで、どう思うか。自分もできると思うのかどうか。私は、十分に到達できる範囲だと感じました。おそらく、この本を書くにはものすごい力量が必要だったと想像されます。本人が筆をとって書いたものかどうかはともあれ、奇跡に近いような力です。それだけ、他に類を見ない本だと思います。

 

 

トレードの良書 日本の本

 

日本の本では、面白いもの、ためになると思うものが本当にほとんどありません。用語解説の入門書か、儲かるための特殊なノウハウや手法の本ばかりだからです。ブックオフで105円で買えるような本だと、もうまったくダメですね。参考にもなりません。オーソドックスな形でトレーダーの力を伸ばそうというようなコンセプトを感じる本がないのです。「〇〇歳で▼億円!」「○十万が▼億円!」とか「●●株を探せ」みたいなのは、もうほとんど、トレード初心者をだますためにあるようなものだと思います。

 

「デイトレードで毎日を給料日にする!」他 二階堂重人 著

 

そんな日本の本の中で、二階堂重人氏の著作は、初心者にもわかりやすく具体的な手法について書かれてあり、私も次々と読ませていただきました。どの本を読んでも、氏のトレード観は極めてオーソドックスで一貫しています。他の本のように変に奇をてらうこともありません。

手法の核心は、「勝率を極限まで高めて、取れる時に取る小利をコツコツ積み上げる。」というものです。こういうスタンスであればこそ、もちろん損切りに関しては特に強調されていて、トレードでもっとも大切なことと位置付けられています。

私は、氏の本を読んでトレーダーを目指す元気や勇気を与えられました。本のタイトルのように「毎日が給料日」には簡単にならなかったですが・・・。

本の見栄えは残念ながら、他の凡百の日本のトレード本と同じように見えてしまうのが残念ではあります。しかし、現在の日本の本で、もっとも親しみやすく、読みやすく本質的なのは氏の本だと思います。

      

「デイトレード入門 短期売買の極意」 廣重勝彦 著

 

これまでにこの本がどこかで紹介されているのを見たことがないし、仲間うちでも話に出たことがないほど無名の本です。文庫(新書版)の中の1冊でトレード本コーナーに置いていないので目立たないということなのか、とても素晴らしい本なのにもったいないなと思います。新書シリーズの1冊ですから、トレードが専門でない人向けにわかりやすく全体像を伝えるというコンセプトなのでしょう。しかし、なかなかどうして、新書版で非常にコンパクトでありながら内容は非常に濃い本です。語りの中心は「エッジ(強み)を追求しよう」ということで、必要なテクニカル分析の理論や指標が整理されています。損切りの重要性についても「リスクに向き合う方法」で具体的に語られています。「まえがき」に「筆者の長年のトレーディング経験の中から、本当に使えるものだけを紹介します。」とあるのですが、ホントにその通りだと思いました。また、著者のディーラーとしての豊富な経験に基づく内容が多く、プロの世界を垣間見られる魅力もあり、私にとっては読み応え十分でした。どこに行くにも肌身離さず持ち歩きボロボロになるまで読んでいた時期もありました。タイトルは「入門」となっていますが、トレードをやっていない人にはとても最後まで読めないレベルの高さです。

「株式ディーラーのぶっちゃけ話」 高野譲 著
トレードのことを勉強していくと、必ず語られるのがプロの存在です。ディーラー、機関投資家、相場師・・・いろいろな側面から語られます。でも、現代の相場では相手の顔は見えませんし、案外プロの実態は知られていません。でも、私がとても知りたかったように、個人トレーダーから見れば非常に興味のわく存在かと思います。この本は、そこに応えてくれています。具体的な手法や理論についての本ではありませんけれども、プロの日常がよくわかりますし、プロもまた一人の人間にすぎないことが理解できるかと思います。勉強するというより、軽い読み物として読んでいただきたいと思います。


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管理人: 損切り珍介

2008年頃から株式投資を自己流で開始。2010年に専業を目指してサラリーマン人生に終止符。しかし、トレード本を読みまくるも、まず大損。自己流の限界を感じる。なけなしの金をはたいてトレード学校に通いまくり、仲間のトレーダーと交流しまくる。それでも、半年もたたぬ間に再び大損。そしてさらに、1年後に大損。もうどうしようもないと割り切ってから、なぜか少しづつ芽が出始め、この数年で完全復活し現在に至る。「損切りさえすれば専業も十分できる」を体現している。

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