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「ついでの仕掛け」は必ず損切り。

考えすぎてしまったり聖杯を求めるあまり完全な仕掛けを目指したりすると、なかなかトレードのチャンスはやって来ません。必然的に「わからない」ということになり「待つも相場」というコトバを利用して自分で自分を納得させてしまうものです。「休むも相場」というのも同じことです。

 

それがいけないことは、前回述べました。

 

しかし、どうせわからないのだからと軽い気持ちで仕掛けるのもまた、トレードでやってはいけない仕掛けの一つです。

 

「軽い気持ちで仕掛けるなど、そんなことするものか。」と思うかもしれません。しかし、非常に調子よく利益が取れているとき、ついつい軽い気持ちで「ついでの仕掛け」をしていないでしょうか?大きな利益が取れているのだから、少し軽い気持ちで小ロットで仕掛けるのならいいのではないか、と思ったことはないでしょうか?

 

私は、こういう気持ちになることがしょっちゅうあります。そのたびごとに、軽い気持ちで仕掛けて大失敗したときのことを思い出して自制しています。きちんと自制しないと、なかなか抑えることができません。

 

また、反対に非常に調子が悪い時、何をやっても損切りになってしまうようなトレードを続けていると、本当にばかばかしくなって、ついつい軽い気持ちでの仕掛けを増やしてしまうものです。普段通りにトレードしていれば何の問題もないのに、ちょっと運が良かったり悪かったりの波に見舞われると途端に気持ちが変わってしまうのは、トレーダーの宿命のような気がします。

 

例えば、競馬などの世界でも同じようなことがあります。日本一の売り上げを誇る年末のG1レース「有馬記念」。実は、この有馬記念の後の最終レースというのが案外大きな売り上げを上げています。大レースで当てようが外そうが、その後の最終レースというのは、競馬ファンにとってどうしても「ついでに」買ってしまうもののようです。当たればその利益をさらに伸ばそうとするし、外せばすぐに取り戻そうとするのでしょう。ですが、その手の「ついで」馬券が当たることはほとんどないでしょう。

 

トレードだって同じです。軽い気持ちで仕掛けたときには、まず十中八九損切りになると思って間違いありません。軽い気持ちですから、大したチャート分析もなく目についた銘柄に飛びついているのです。とても小さな視点でしかチャートを見ていませんから、少し引いて見れば明らかなパーティションが見えなかったりします。また、分足の動きだけで軽いデイトレードのつもりで仕掛けてしまった後、日足のチャートを見てギャフンと言わされることもあります。信用取組を見なかったり、一目均衡表を全く見なかったり、軽い気持ちだといろいろな見逃しが起こります。

 

怖いのは、そんな軽い気持ちで仕掛けたときに、損切りしないで含み損を伸ばしてしまうことです。軽い気持ちだからこそ、例外的に損切りしないで済まそうとするのです。「軽い気持ち=いつもと違う状況」という思いが例外を認めてしまうのです。あまり深く考えずにこの図式を認めてしまうと、その先に地獄が待っていることがあります。たった100株の軽い仕掛けが、途方もない損失につながってしまうことがあるのです。

 

自分は絶対にそんなことはしないと思っているトレーダーの方は、本当に要注意です。自分に自信を持っている人ほど、本当に危ないのです。あれよあれよと含み損を膨らませて行くのは、そういう人なんです。

 

ゴールデンウィーク中の相場なども、案外大きな変動が起こります。この変動に巻き込まれてしまうのも面倒かも知れませんが、変動後の「軽い」仕掛けには注意してください。できれば、やらないほうがいいです。もしやるのであれば、くれぐれも軽い仕掛け出るからこそ、リスクはきちんと負うことを忘れてはいけません。

 

リスクをきちんと負うことなど、普段通りのトレードをしていれば実に普通のことなのです。軽い気持ちだからといって軽んじられることではありませんし、むしろ重視しなくてはいけないということを心してください。

 

本来は、本気で儲けようと思うなら、全身全霊を込めてトレードをするべきなのです。

 

 

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「待つも相場」を言い訳にするな。

スイングトレードは、案外仕掛けのチャンスが少ないものです。大きな株価のトレンドを取るのがスイングトレードの狙いですから、相場にトレンドが出ていなければスイングトレードはできません。肌感覚でいうと、日経平均を基本にした相場の中では仕掛けのチャンスは1か月の中で1回か2回、多くても3回。その程度でしょう。

 

毎週チャンスが来るわけではありません。

 

上昇相場における上昇の局面、下降相場における下降局面がスイングトレードのチャンスになります。しかし、相場には、上昇相場の下降局面や下降相場の上昇局面もありますし、トレンドのない持ち合い相場の時もあります。

 

持ち合い相場は、短期のトレーダーにとっては地獄のようなものです。上げたと思えば下げられて、下げたと思えば上げられてしまいます。仕掛ければ仕掛けるほど損切りばかりになってしまいます。また、持ち合いの時ほど、持ち合い放れだと思うとダマシだったりします。「やっと仕掛けられる」と思ったところでダマシに合って損切りすると、本当に落胆するものです。

 

ダマシに合うのは仕方ないとしても、仕掛けのチャンスにない時には仕掛けを待たなくてはいけません。いくら個別銘柄のチャートがいい形でも、全体相場が上昇の時に空売りを仕掛ければ不利になりますし、下降相場で買いを仕掛ければうまく行かないことが増えます。結果として損切りばかりのトレードになります。

 

スイングトレードは、仕掛けることより待つことのほうが多いといって過言ではありません。「待つも相場」とは、そういうことを言ってるのです。

 

したがって、日々の勉強で、トレンドが出るのかどうかはチャートを見て的確に判断できるようにしたいものです。トレンドに関する自分なりの判断を持ったうえで「待つ」ことが大切です。どこで待ってどこで仕掛けるのか、チャンスを捉えることができるトレーダーほど、待ちの判断も的確なはずです。

 

ところが、この「待ち」の意味や条件を取り違えてしまうトレーダーがいます。
相場のトレンドが「わからない」から「待つ」と考えているケースが多くあるのです。相場の評論家の中には、「わからなくなったら休むのがいい」という言い方をしている人がいます。「わかるようになるまで待てばいい」と。実は、この私にしても、「相場がわからないのに無理して仕掛けていくのは無謀で、わからなければ休め」という主旨のことをブログで語ったりもしています。

 

本当のことを書くと、「わからないときは休め」だと、常にいつも休んでいることになってしまいます。なぜなら、相場が100%わかることなどあり得ないからです。チャートを分析しても、わかるのは「今後こういうふうに動くことが想定できる」という程度です。未来のことがすべてわかるわけはありません。相場は、どこまで行っても想定の話しかできないのです。(だからこそリスクヘッジとしての損切りが必要です。)

 

トレードの仕掛けはいつだって想定の中でなされます。「わかる」ということが基準ではなく「判断できる」ということが基準になります。相場の行方がすべてがわかるという状態はあり得ません。そして、どこかしらわからない中で判断することを、トレーダーは求めらているのです。

 

「わかる」ことを仕掛けの基準にしてしまうと、ちょっとやそっとのトレンドでは仕掛けられなくなってしまいます。また、本当にわかったと納得する頃にはトレンドが終わってしまっていたりします。そうなると、やはり損切りばかりのトレードになってしまいます。

 

正確に言うなら、「わからなくてもトレンドが出そうなら仕掛ける。」ということ。「トレンドが出そうにない時は休む。」ということです。

 

勉強を重ねればいつか相場がすべてわかるようになる、というのは幻想です。いつになっても、わからないことはわかりません。そのことは理解しておきましょう。

 

 

参考記事

→ 「損切りの論理

 

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塩漬けを作りやすい下降相場の入り口。

今、日経平均が下降相場に入って日々下降を続けています。ボリンジャーバンドの-2σラインがどんどん下に開いている状況で、いったんの反発は予想されるものの、引き続きどこまで下降するかわからない状況になっています。

 

こんな時に、下降相場に入る前の買い保持玉を損切りできずに持っていると大変です。どこまで下げても、損切りする気持ちにならずどうしても保持したまま、ただひたすらに買い値付近に戻ってくるのを願うばかりになります。

 

そうやって、塩漬けというのが徐々に完成していくのです。

いや、すでに完成しているのかもしれません。

 

含み損を抱えたままの保持玉は、保持しているメリットがありません。保持している分だけ資金は減っていますので、別の仕掛けに回すわけにもいきません。含み損は抱えるわ、資金は減るわで、いいところがないのです。資金の大部分を保持玉に回しているとしたら、毎日何もできずに保持玉の値の推移だけを見守ることになるでしょう。

 

この状態の苦しさは、実際に経験のある人にしかわからないと思います。

しかし、絶対に経験してはいけないことでもあります。経験しないで済むことならば、経験しないほうがいいと思います。

 

そんな時は、たとえ全体相場が上昇に向かっても、自分の保持銘柄だけは上昇しないものなのです。非常に不思議なものですが、相場は自分にだけ厳しい仕打ちをしてくるものです。「そんなはずはない。」と頭では否定するのですが、現実はなぜかその通りにはなりません。

 

そして、「今、こんなところで損切りして損失確定してしまうと、その後株価が上げたとき、悔やんでも悔やみきれない。」と考えてしまいます。

 

さらに言えば、実際に思い切って損切りしたとすると、本当にその瞬間から株価は反転し始めたりするものなのです。

 

それでも、悩んでいるくらいなら、やはり速攻で損切りが正解です。

今がどんな状況であっても、すでに本来の損切りラインを割っているなら、即損切りです。反発を待つというのは、戦術のようで戦術ではありません。

 

塩漬け株の対処法として、よくトレードの先生が、現在のチャートの状況を見て判断していくのを勧めていたりもします。確かに正論ではあります。よくよく考えれば、それ以外に対処法がないようにも思います。しかし、仮に、損切りに失敗した買い保持玉のチャートを見て、上がる可能性を見出したとしても本質的には何も変わりません。結局のところ、どこまで保持したらいいのかという問題の解決にまではなっていません。

 

私ならば、何はともあれ悩んだ段階でとりあえず損切りしておくことを勧めます。それでも保持したいというなら、いったん損切りでこれまでの損失を確定した後、改めて買い直すことをお勧めします。そういう状況になると、買い直すトレーダーなど皆無です。

 

買い直すほど、上昇することを期待しているなら保持し続けてもいいと思うのですが、実際に買い直さないのなら、さっさと終わりにして別の銘柄を考えたほうがいいということなのです。長く保持してしまった場合には、損失も大きくなっていると思います。ちょっとやそっとでは手仕舞いの気持ちにはならないとも思います。

 

しかし、そうであればこそ、即刻手仕舞いしなくてはならないのです。

含み損も、確定した損失も、同じことです。

買い直せるほどの期待ならいざ知らず、そうでないなら即切りです。

 

明日一日見て決めようなどということではなく、明日朝一の成り行き決済。様子を見てではなく、ポイントを決めて目をつぶって決済。それが、損切り失敗後に考えなくてはならないことです。損切りに失敗した時点で、すでに頭で考える戦術のフェーズは終わっています。あとは、やるかやらないか。そこに、トレーダーとしてやっていけるかどうかの重大な局面が横たわっているのです。

 

 

参考記事

→ 「塩漬け株はどうする

 

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管理人: 損切り珍介

2008年頃から株式投資を自己流で開始。2010年に専業を目指してサラリーマン人生に終止符。しかし、トレード本を読みまくるも、まず大損。自己流の限界を感じる。なけなしの金をはたいてトレード学校に通いまくり、仲間のトレーダーと交流しまくる。それでも、半年もたたぬ間に再び大損。そしてさらに、1年後に大損。もうどうしようもないと割り切ってから、なぜか少しづつ芽が出始め、この数年で完全復活し現在に至る。「損切りさえすれば専業も十分できる」を体現している。

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